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じわくらKOGE2017
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こんにちは、牧原ゆりえです。
スウェーデンで学び、日本で実践したいこと、この秋、
福岡は上毛町でたっぷりじっくり共有させてもらいます。
ちょっと長いですが、思いを綴りました。
■私にとって大切な話だから
サステナビリティの本質は、「自然の循環に合わせながら、自分を取り巻くつながりの力を活かし、人間の基本的なニーズを満たす」ことにあります。人間と自然、社会の常識など何かを我慢するのではなく、折り合いをつけてゆるやかに心地よく暮らすのです。それは一人ではつくることができないから、みんなで意見を出し合い、思いを共有し、まず一歩踏み出してみる――。そんな人が増えたらいいなという思いを込めて「じわくら」を続けています。実際、そもそもの話を知り、夢を描き、自分で選択をし、実際に行動を変え始めると私自身が幸せな気持ちを感じられるようになったから、みんなでやろうよ!とお呼びかけをしたいのです。
サステナビリティというと、「お子さんがいるからこの活動をしているんですね」と言われることもままありますが、私にはそんな気持ちの余裕はありません。そんな綺麗事ではない、というのが本音です。今この世の中を良くするためにたくさんの人が活動をしているのは知っています。でも、自然が壊れていくスピードや、社会が人を蝕むスピードがそれより速いのでは?と焦っているからです。
私たちの親世代は「私たちが招いたことかもしれないけれど、当時はそんな知識も情報もなかったし、全然知らなかったわ」と言える世代だったかもしれません。でも私たちは、「知識も情報もなくて対処しなかった」過去の歴史の上にいて、そして「このままでは取り返しがつかなくなる」という知見がそこここにある時代を生きているのです。そして、息子がこのままステキな人たちに囲まれて、ものをきちんと学び、考えられる大人に育ったら、一つの問いに必ず直面するはずです。「今こんな時代なのは、そして自分が生きていくこれから時代がこんなに大変なのは、ママたちの世代が資源を消費し、社会とはこういうものだと一方的に押し付け、『仕方がないよ』と言いながらそのツケを自分たちに回しているからではないの?」と。
「ママは知っていたのに、知らんぷりをして、何もしなかったんだね」と息子に言われたくない、嫌われたくない、大好きだという気持ちを疑われたくない。そういうエゴを叶えるために、やれることは限られているけど、頭も心もいっぱい使ってやりきったよ!と自己満足したいのです。
■FOR(〜のために)じゃなくてWITH(〜と共に)でいきたい
時代の流れはますます速く、課題はどんどん大きく複雑になった今、もう「こうしたら正解」は見えなくなってしまったし、今から解を作りださなくてはいけないことも多くなってきました。 私たちの世代が少し長く生きているからという理由だけで、子どもたちのためになるいいアイディアを思いつけるなんて到底思えません。どこかの誰かが正解を持って現れるのを待つのではなく、自分たちの「これがいいな」に耳を澄ませ、想像力も創造力も知恵もみんな動員して、必要な知識を生み出し、選び、進むしかないと思うのです。
私はそのプロセスを "For" でなくて "With" で進もう!と呼びかけたいと思っています。
"For" は「誰かのため」と言いながら、当事者抜きで話し合いを大事なことを話して決めてしまうこと。「みんなのため」と言いながら一人ひとりに犠牲を強い、新たな問題や苦しみを生み出してしまうこと。
"With"は、私たち一人ひとりがこれからの世代を生きる当事者として「ともに」やっていくこと。一部の人にとって快適なやり方でどんどん進むのではなくて、ちょっと面倒でも、一人ひとりを大切にしながらやっていくこと。それがめぐりめぐって、結果的にみんなのためになっていること。
そのために、一刻も早く「今こんなことになっているよ」の地図と共通言語を共有したい。そして「さあどうしようか?」って問いかけて、一緒に聴き合い、一緒に話し、一緒に決めてさっさとあれこれ始めたいのです。
じわくらの柱は、一緒に留学をした当時5歳の息子に話しても、感覚としてわかるものでした。だから、「みんなの最低限の共通言語」という時の「みんな」に子どもも一緒にやれると思ったのです。また、「教育者の大切な仕事は、ひとりの大人として『私たちの社会は子どもと社会の一員として対等に付き合い、助け合う用意がある』というメッセージを真摯に伝え続けること」というスウェーデンの小学校の先生の言葉に感銘を受けてから、そういう人生を生きたいと思って日々過ごしてきました。子どもを大切にする北欧の国からの学びに、世代を超えて一緒にやれるヒントを見つけた気がしています。 もちろん、言い方や伝え方は日々工夫しながら…まだその途上にいます。でも、子どもを大切にする北欧の国からの学びに世代を超えて一緒にやれるヒントを見つけた気がしています。
■上毛町という豊かな器に巡りあって
そんな思いを形にするために、みなさんと時間を過ごすための場所や人をひっくるめた「ステキな器」が必要でした。いろいろ考えたけれど、今年もやっぱり上毛町で合宿をしたいと思いました。
上毛町は、福岡県の東端にあります。緑ゆたかで、秋の実りにそよ風が吹き抜ける心地よい里山が残る素敵なまちです。忙しい毎日から少し離れて、いつも考える暇のない「大事なこと」に目を向け、耳に傾けるのにうってつけの場所です。
じわくらには、「私の幸せの話」を考えるのに、自然の話も、社会の話も、経済の話も出てきます。たくさんの通りすぎていくニュースやトピックの形ではなくて、「私たち、今根本的にまずいよ」ということに気づくフレームワークを学んでいきます。なので、どこかの時点で「一体、じゃあどうしたらいいのよ?」という気持ちになり、もやもやする(Grone/Grown Zone!)こともあるかもしれません。でも、それってもしかしたら、いつも感じてるのに気づかないふりしてる「もやもや」かもしれません。
私は、このままだとハッピーになれないかもしれないストーリーをなかったことにするのではなく、そのまま感じ、そこに留まり、「根本的なまずさ」に負けないで、みんなで変わり続けていけるパワー、私たち一人ひとりにあるそのパワーに意識が向けられることが大切だと思っています。そして、日本語が変かもしれませんが「根本的なやっていける感」を感じたいのです。
目に映るもの、風や水や生き物たち、お互いの声、手触り、匂い、美味しいご飯!、そしてお会いするたびにたくさんのワクワクをくれる上毛町の皆さんとの出会い...。
新鮮な感覚や幸せな瞬間をたっぷり味わいながら、じっくり話したり考えたり、どっぷり過ごしませんか。
それから、このプログラムのベースはスウェーデンの大学院のプログラムです。私が
4年半暮らした「チャイルド・センターもサステナビリティ当たり前!」のスウェーデンでの田舎は、一番南の東端。「ついでに」くる人がいない、わざわざ足を運ぶ人だけが住み、集まり、学び合う、自然豊かな300年の歴史あるまちで、大切な学びの機会でした。
座学、体験、ストーリーテリング、散策とダイアログが掛け算になっている3日間です。
「上毛に行ってみたい!」と思った方、この機会にぜひお会いしましょ
う。
留学するほど時間がないというビジネスマンも、お母さんもぜひお子さんとどうぞ。
スウェーデンで「いいな」と思った暮らしのエッセンスをきっとここでも体験できると思います。
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!
上毛町のみなさん、ありがとうございます、お世話になります!
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